2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

講座(103) 肥満の要因(2)生物学的要因(C)「人生のサイクル」(その1)

男性に比べて女性のほうが肥満しやすい要因として ホルモン分泌の影響があります。 そのホルモン分泌は「年齢」という人生のサイクルに深く関わっています。 女性の一生のサイクルは、男性と違った要素で支配されており、 女性の肥満と深い関わりがあります…

講座(102) 肥満の要因(2)生物学的要因(B)「性差」

性差とは、体だけでなく、 脳の構造と機能の差異が重要なポイントとなります。 この脳の性差を無視したダイエット法は、 確率高く失敗します。 もとより人間としての女と男には共通する 脳の構造と機能は当然あります。 しかし、受精した性染色体の違いの 「…

講座(101) 肥満の要因(2)生物学的要因(A)「性別の違い」

男と女、いや、生命の成り立ちから言えば、「女と男」と言うべきです。 なぜなら、男は女の改造型だからです。 その証拠に、男にも無用(?)な乳首があることからも明白です。 男が授乳するという話は聞いたことがありません。 さらに、体と脳の「性の分化」の…

講座(100 )肥満の要因(1)社会的要因(C) 職場環境と生体リズム(その3)

同じ物を食べても、 「朝・昼間」と「夜間」では、 体内への吸収が違うということは、 生体活動に必要な栄養素の補給の仕方が重要になります。 「朝・昼・夜」の「三食主義」は、 生体リズムに合致した摂食方法ですから、 このリズムがズレると、 肥満はもち…

講座(99) 肥満の要因(1)社会的要因(C) 職場環境と生体リズム(その2)

職場環境、その主な条件は「勤務時間帯」です。 この勤務時間帯と生体リズムのズレが 肥満を促進させる要因になります。 一日の基本的な概日リズムは 満腹中枢神経と摂食中枢神経に密接な関わりがあります。 満腹中枢神経は交感神経系であり、 摂食中枢神経…

講座(98) 肥満の要因(1)社会的要因(C) 職場環境と生体リズム(その1)

私たちの脳の視床下部にある 視交叉上核という「体内時計」と、 現代社会おける「活動時計」とのかい離が大きくなっています。 「生体リズム」と「生活リズム」のズレのことです。 脳内の体内時計は、太陽の明暗によって、 生体リズムを刻んでいます。 この…

講座(97)肥満の要因(1)社会的要因(C)職場環境〜勤務時間帯

どのような職業に就いているかによって、 その職場環境が肥満の要因になることがあります。 その要因の主なことは「勤務時間帯」の条件です。 勤務が朝から夕方までの時間帯の会社員か、 三交替勤務のある看護師か、 また、夕方から深夜にかけて仕事をしてい…

講座(96)肥満の要因(1)社会的要因(B)家庭環境〜母親(その4)

親の子供への愛情不足が、子供が「過食」になる原因にもなります。 そのような子供に「食べるな!」と言っても、 子供は食べることをやめません。 親の温かい愛情が子供の肥満する過食状態を食い止める唯一の方法です。 母親の嗜好品が子供を肥満させる原因に…

講座(95)肥満の要因(1)社会的要因(B)家庭環境〜母親(その3)

肥満している若い女性で「料理するのが嫌い」という人が多くおられます。 料理を作って人に食べさせるとい行為は、 女性の心の中に潜在する本性的な「優しさ」の表現だと思います。 恋人や愛する人に料理を作って食べてもらい、 「美味しいね!」と言われたと…

講座(94)肥満の要因(1)社会的要因(B)家庭環境〜母親(その2)

子供頃から太っていた人、両親の姿を思い出してください。 両親とも肥満していない場合は、別の肥満要因があります。 両親が太っている方は「母親の料理」「メニュー」「三食配分の仕方」が 肥満の原因です。 そして、母親の肥満する料理内容が、 現在のあな…

講座(93)肥満の要因(1)社会的要因(B)

家庭環境〜母親(その1)家庭の環境と肥満との関わりは、母親の料理内容です。 母親の調理方法、メニューの選択、三食の配分の仕方は、 母親だけでなく、家族全員の肥満と密接に関係しています。母親の食習慣は、その母親から継承されたものです。 味付け、メ…

講座(92)肥満の要因(1)社会的要因(A)生活環境

〜便利な世の中(その2)世の中があまりにも便利になりすぎて、 料理をしなくても食べられます。ある若い女性は、 家に冷蔵庫も、まな板も、包丁も置いていない、という。 三食すべて、調理済みの食べ物を買って生活をしているのです。しかし、このような食生…

講座(91)肥満の要因(1)社会的要因(A)生活環境

〜便利な世の中(その1)肥満は、食べ方の間違いが主な原因です。 その間違いを生じさせる要因が種々あります。 この要因は、肥満する直接的な原因ではありませんが、 肥満へと追い立てているのです。 この要因という側面から。肥満について以下考察します。 …

講座(90)男女の脂肪のつき方の違い(2)

男性肥満者の腹部は太いのが通例です。 それに比べて、女性肥満者は、殿部・大腿が太いのが通例です。 女性は、種の保存ための生殖に有利になるような エネルギーの貯蔵システムが遺伝子に組み込まれています。 妊娠・出産・授乳・育児という一連の作業に 長…

講座(89)男女の脂肪のつき方の違い(1)

先に指摘しました「性別・年代別」のメタボリックシンドロームの該当者及び予備群者の統計数字に問題があります。その核心は内臓脂肪型肥満の判定基準が「女性:90cm以上 / 男性:85cm以上」となっていることです。 男性よりも女性の腹囲(ヘソ周り)サイズが太…

講座(88)メタボリックシンドロームは「死の五重奏」

メタボリックシンドローム(代謝異常症候群)を改善するには、「内臓脂肪型肥満を解消する」ことが最優先です。それには、食習慣や生活習慣を根本的に見直す必要があります。 なぜなら、メタボリックシンドロームは、生活習慣に密接に関係しておりますので、ラ…

講座(87)「メタボリックシンドローム」とは?(3)

「性別・年代別」のメタボリックシンドローム該当者及び予備群者の比率は以下の通りです。(平成19年国民健康・栄養調査より)[20〜29歳]→ 9.1% → 0% [30〜39歳]→32.5% → 2.1% [40〜49歳]→41.5% → 8.2% [50〜59歳]→50.8% →14.1% [60〜69歳]→61.6% →26.7% [70歳…

講座(86)「メタボリックシンドローム」とは?(2)

メタボリックシンドロームは内臓脂肪が原因で生じることから新しい病気の概念として「内臓脂肪症候群」とも呼ばれています。 その症状とは、肥満の他、高血糖、高中性脂肪血症、低HDLコレステロール血症、高血圧の内、二つの症状があれば病気なのです。 特に…

講座(85)「メタボリックシンドローム」とは?(1)

メタボリックとは、代謝異常の意味です。 代謝異常とは、生命活動が異常であることです。 なぜなら、生命活動とは、代謝活動の維持・継続のことだからです。 メタボリックシンドロームという言葉は、 1998年にWHOが作成した診断基準の名称です。 その指針に…

講座(84)「死の四重奏」とは?

(1)内臓脂肪型肥満 (2)糖尿病 (3)脂質異常症 (4)高血圧症上記の四つの症状を併せ持っている場合を 「死の四重奏」と呼ばれています。 その中心となるのが「内臓脂肪型肥満」です。 この肥満は、一般的な「皮下脂肪型肥満」と違い、 腹腔内に余分な脂肪が蓄積…