講座(90)男女の脂肪のつき方の違い(2)


男性肥満者の腹部は太いのが通例です。
それに比べて、女性肥満者は、殿部・大腿が太いのが通例です。


女性は、種の保存ための生殖に有利になるような
エネルギーの貯蔵システムが遺伝子に組み込まれています。
妊娠・出産・授乳・育児という一連の作業に
長い時間を費やします。
したがって、長期間にわたる予備のエネルギー源が必要で、
その貯蔵庫は主にヒップや太ももの皮下組織です。


生殖用の予備のエネルギー源である皮下脂肪組織は、
安定性が高く、分解しにくい性質があります。
ですから、ピップや太ももは、他の部位に比べて
細くなりにくいのです。
すなわち、女性は腹部肥満よりも下半身肥満が多いのです。


ところが、内臓脂肪型肥満の判定基準は、
「女性:90cm以上 / 男性:85cm以上」となっており、
男性よりも女性の腹囲(ヘソ周り)サイズが太くなっています。


生物学的な視点からは、判定基準が逆になっているのです。
ヨーロッパの女性の基準は「83cm以上」です。
日本人の女性が「90cm以上」は、どう考えても納得できません。


「性別・年代別」のメタボリックシンドローム該当者
及び予備群者の比率の統計数字が
「男性が多く、女性が極端に少ない」という矛盾点の原因です。


女性肥満者の実態は、その統計とは大きくかい離しています。
過去30年にわたり、1万数千人の女性肥満者と接している者として断言します。


女性の皆さん、「90センチ以内」だからと、
決して、安心していてはいけません。
「80センチ以下」になる努力をしてください。


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