講座(85)「メタボリックシンドローム」とは?(1)
メタボリックとは、代謝異常の意味です。
代謝異常とは、生命活動が異常であることです。
なぜなら、生命活動とは、代謝活動の維持・継続のことだからです。
メタボリックシンドロームという言葉は、
1998年にWHOが作成した診断基準の名称です。
その指針に沿って欧米や日本で独自の基準を設けています。
「死の四重奏」の原因は、
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)です。
その判断基準は次の通りです。
★腹 囲(ヘソ周り) →女性:90cm以上 / 男性:85cm以上
★内臓脂肪型肥満者で、下記の項目中2項目以上該当すると
「メタボリックシンドローム」です。
1項目該当者は予備群です。
☆中性脂肪→ 150mg/dl以上、
又は、HDLコレステロール→ 40mg/dl未満
☆血 圧→ 130/85mmHg以上
☆空腹時血糖値→ 110mg/dl以上、
又は、ヘモグロビンA1c値5.5%以上(*)
(*)ヘモグロビンA1c値5.5%以上
★赤血球の中のヘモグロビンと
血液中のブドウ糖(グリコ)が結合した数値で5.5%以上が異常。
このグリコヘモグロビン数値は糖尿病患者の
血糖コントロールの目安であり、
一般的な治療目的はHbA1cで7.5%以下である。(続)