講座(95)肥満の要因(1)社会的要因(B)家庭環境〜母親(その3)

肥満している若い女性で「料理するのが嫌い」という人が多くおられます。
料理を作って人に食べさせるとい行為は、
女性の心の中に潜在する本性的な「優しさ」の表現だと思います。


恋人や愛する人に料理を作って食べてもらい、
「美味しいね!」と言われたときの喜びは格別ではありませんか。


女性のこの「優しさ」は、
生まれ育った家庭で自然に学習して身につく心です。


「料理を作るのは嫌い」は、
その喜びの学習体験がないからです。


多くの場合、家庭の不和がその背景にあります。
あるいは、家族一緒に食卓を囲めない
生活環境である場合もあります。


家庭での食事は、単に食べることだけでなく、
夫婦間、親子間の心の交流を豊かにも、不毛にもします。


コンビニなどで買った弁当や総菜を食べさせるよりも、
母親の愛情がこもった料理のほうが、
子供に与える「心への影響」は豊かなものになります。


日曜日にパートに出かける時は、
子供たちに昼の手作り弁当を用意しておくことが愛情です。
インスタント物を与えることは愛情ではありません。
小遣いを与えるこことは愛情ではありません。


子供たちは、親からの愛情が不足すると、
「食べ物」「食べること」で補います。


口に物を入れることは、母親の乳首への郷愁です。
この世に生まれて、まだ目が見えない赤ちゃんが、
最初に触れるのが母親の乳房です。
乳首を口に入れることを学習していないのに自然に口に入れます。
この世に生まれてきて最初に得られた母親の愛情の象徴です。
母親という環境は、子供にとってはかけがいのない環境です。(続)

DR.BRAIN_DIET=自然流健康ダイエット教室