(29)〜バナナと納豆(その2)

バナナと納豆を毎日食べると、

脳が大変喜ぶと述べました。その理由は?


バナナと納豆は脳に大変よい効用を与える食物です。

両者に共通するのは、

まず、ビタミンB群の含有量が豊富であることです。


脳内での神経細胞の再生、

エネルギーや伝達物質などを生成する際には、

ビタミンB群は必須の微量栄養物質です。

特に納豆に含まれているリン脂質は、

ドーパミンなどの覚醒・快感物質の原料です。

すなわち、「快のココロ」を生み出す原料の一つです。


日々の食生活に

「バナナと納豆」と「肉と赤身魚」を加えて食べると、

現代病といわれている認知症などの

脳細胞の廃用性の欠損で生じる

病気の予防・改善に有効と言われています。


認知症(アルツハイマー病他)の人の断層写真を見ると、

記憶を司る「海馬」の神経細胞群が明らかに欠損しています。

これを再生・回復させるには、

それらの栄養物質が必要不可欠であるのです。


脳が萎縮するアルツハイマー病の原因は不明とされています。

しかし、海馬の神経細胞群が欠損して生じる認知症などは、

脳の長年にわたる栄養失調がその主因ではないかと思っています。

首から下の肉体への栄養だけでなく、

脳への栄養物質の供給についてもっと関心を持つべきです。