脳が主役です〜脳は年齢に関係なく進化します

[脳・健康・食・DIET] 講座(No.473)〜

脳の神経細胞は一度死滅すると、再生はしないといわれていました。
ところが、短期記憶を司る海馬の神経細胞は、
年齢に関係なく新生することが判明しています。

脳は１０の１２乗、１０００億個を超える神経細胞による
巨大な情報伝達ネットワークを構成しており、
その神経細胞間には５０ｎｍ(ナノメートル・１０億分の１)前後の隙間があります。
この隙間がシナプスです。

シナプスには、１０の１５乗の回路数があり、
一対の神経細胞間には平均的に１０００を超える回路があります。
１万を超える回路数のあるシナプスもあります。

神経伝達物質は食物から産生されており、
その種類・質と量によって情報の伝達内容が異なります。
異なるとは、表出する心の内容が違うことです。

神経伝達物質には、興奮性と抑制性の物質があります。
それぞれの物質の作用の違いは、食べた食物の種類・質の違いです。

脳の作用の知能、意欲、感情などの心の表出も
それらの栄養素の摂取状況によって影響を受けます。
今のあなたの心と体の状態は、
あなたが今までに食べてきた食べ物が
姿を変えた結果なのです。

脳は年齢に関係なく変化し進化し続けています。
私たちの脳は、与えられた環境や状況の変化に対して
柔軟に反応する力を持っています。

さらに、記憶にかかわる「海馬」と
側脳室に近接する嗅覚に関わる「嗅球」の神経細胞は、
年齢に関係なく新生しています。

とくに短期記憶に関わる海馬の神経細胞の欠落は、
アルツハイマー病の原因ですから、
神経細胞の新生を促進させるための
{食のありよう}が重要と考えます。

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