舌の味覚の「五味」と「五大栄養素」の関係

[脳/食育]DIET講座(271)


舌の味蕾は、私たちの生命と健康を守るためのシステムであり、
味蕾で感知した味覚情報は、脳への必須の情報源である。


舌の表面の味蕾という感覚器にある味細胞が味の情報をとらえる。
その基本的な味覚には、甘味、塩味、苦味、酸味、旨味の「五味」に分類される。
その他、飲食による複合的な味は、五味が複雑に組み合わされて生じる。


また、辛味や渋み、ミントの味は味覚神経で感じるのではなく、
ほかの感覚器の神経細胞で感知する。
トウガラシの痛いような熱い感じ、
ミトンのさっぱりした味の感覚も他の神経細胞によって感知する。


舌の味蕾の「五味」の感覚は、脳の健康維持だけでなく生命維持に
不可欠な五大栄養素を感知するシステムではないかと考えている。


「甘味」(糖質)は、ブドウなどの甘い果物類、砂糖・蜂蜜のように
ブドウ糖の原料が多く含まれているとの情報である。
脳のエネルギー源はブドウ糖であるからだ。


「酸味・塩味・苦味」は、ビタミン・ミネラルを多く含む食物である。
それらの微量成分は、脳を円滑に機能させるために必須の物質である。


酸味は、柑橘類などの果物、
トマトなどの野菜類に「ビタミンC」が多く含まれているとの情報である。
塩味・苦味は、ナトリウム、カルシウムなどの情報である。


「旨味」(蛋白質と脂質)は、
脳にとって必須のアミノ酸脂肪酸が多く含まれているとの情報である。
肉類、卵類、乳製品、魚介類、大豆食品などである。


脳を構成している成分は、蛋白質と脂質である。
さらに1000億を超える神経細胞間の伝達物質の原料でもある。
蛋白質と脂質以外にも、米などの穀類、大豆など豆類、
イモ類、野菜類、果物類、椎茸類、海藻類なども旨味に含まれている。(続)


★「五大栄養素の脳内での役割」については〜
「やせるヒントは脳にある」第二章「脳(ココロ)への栄養」で述べています。
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◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(11)◇◇◇


◆「かまぼこ・ちくわ」〜合成食品添加物対策


◎日々よく使う食材ですから、添加物に注意が必要である。
保存剤「ソルビン酸」「ソルビン酸K」。着色剤「リン塩酸」「赤色106号など」。
◎自社ブランドの100円「ちくわ」には無添加ものが多い。
反対に高級魚で造られた高い値段のものには保存剤などの添加物が使われている。
前者は回転が速く保存剤が不要、後者は陳列期間が長く保存剤が必要だから、
と思われる。
買う際には表示をよく確認し、賞味期限の日付に注意すること。


[下ごしらえの知恵]


○使う前、直接食べる時には、
輪切りや薄く切ってしゃぶしゃぶのようにサッと湯にくぐらせること。
○湯にくぐらせることにより、添加物が溶け出し、アクや塩分も減り、
味がよくなる。


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