舌の味覚情報は、生命を守るシステムです。

[脳/食育]DIET講座(270)


舌にある味蕾(みらい)は、脳への食物情報を伝達する発信基地である。
私たちが口に入れた食物は、唾液によって溶けて、
舌の表面の味蕾という感覚器にある味細胞が味の情報をとらえる。


その情報を電気信号に変換し、感覚神経を伝わり、
延髄、橋、視床を経由し大脳皮質の味覚野に送られる。


この味覚野に送られてきた信号によって味覚が感知される。
味覚野では、送られてきた味の情報を
過去の記憶などに照合し味の種類を認識する。


舌の味蕾は、甘味、塩味、苦味、酸味、旨味の「五味」に分類される。
この五つの基本の味覚に対する舌の感度はそれぞれ違いがある。


一番低い濃度で感じる味は「苦味」、次に「酸味」、三番目は「塩味」、
そして一番高濃度で感じるのは「甘味」である。


この濃度による感度の違いには、
生命と健康を守るためのシステムが組み込まれているからだ考える。


一番低い濃度でも感じ取る「苦味」は「有害物質」に多い味である。
次の「酸味」は「腐った物」に多い味である。
少しの濃度であっても、敏感に感じ取ることにより、
私たちの生命と健康を舌が守ってくれているのである。


一方、高濃度でないと感じ取らない「甘味」は、
脳にとっては必須のエネルギー源である
ブドウ糖の原料が含まれているとの情報である。
その必要エネルギー源をしっかり確保するために、
感度を鈍くしているのと考えている。


人体の体液の塩分濃度は、
生命が地球に誕生した30数億年前の海の塩分濃度の0.9パーセント。
「塩味」に対する感度も大切な感覚である。


このように舌の味蕾による「五味」の感覚器は、
脳が日々に必要とする「五大栄養物質」の摂取状況を把握するシステムである。
それは、私たちの生命と健康を守るための脳の合目的的なシステムである。


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