脳の健康と体の健康は、別である。
[脳/食育]DIET講座(269)
脳と体はその構造と機能が大きく異なる。
脳と体の構成成分の違い、血管の仕組みの違い、
体は脂肪分解成分の遊離脂肪酸を直接エネルギーとして使えるが、
脳はブドウ糖がエネルギー源である。
すなわち、体脂肪のように
予備のエネルギーを貯蔵するシステムが脳にはない。
脳の重さは体全体の2%台であるが、
消費エネルギーは20%台である。
脳はエネルギーを大量に消費する臓器である。
さらに、必要とする必須アミノ酸の種類が体よりも多いなど、
首から下の体とは異なる構造と機能が多々ある。
だから、脳の健康と体の健康は別なのである。
したがって、体の健康のためでなく、
脳(心)の健康維持を優先すべきである。
食物の選択・量、そして食べ方も、脳本位に考えるべきである。
なぜなら、脳は神経系を介して
個体全体の健康・機能保持を司っており、
脳が機能不全になると、それらの役割が果たせなくなるからだ。
脳は、脳の機能や作用を円滑に行うのに必要な
栄養素を優先的に摂り込む。
それだけでなく脳は消化管などからの情報伝達物質を介して
食物の摂取状況を感知することができる。
さらに、脳はそのときの食べている物の情報だけでなく、
体にどのような成分がどのぐらい余分に蓄えられているかも感知する。
それは、緊急事態や飢餓・病気によって食物が摂取できない場合に、
それら貯蔵物質を脳に供給させるためである。
たとえば、脂肪組織はレプチンという物質を生成し、
脳がそれを受け取ると食欲を抑制し、
食物摂取量を少なくするのである。
◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(9)◇◇◇
◆「納豆」〜遺伝子組み換え食品対策
◎納豆は「健脳食」と言われていましたが、現在は多くの納豆に
遺伝子組み換え大豆が使われており、安心とは言えない状況である。
◎輸入大豆の80パーセントは米国からであり、
そのほとんどは遺伝子組み換え大豆である。
◎一番安心な納豆は「国産大豆100パーセント使用」の表示もの。
多少値段が高くてもこの表示の豆腐や納豆を買うこと。
◎よく買うとは売れる商品であり、スーパーも仕入れるから、
メーカーも生産する。国産大豆の生産促進の力になる。
◎「国産大豆使用」という表示もあるが、国産大豆が何パーセント
含まれているか不明。
例えば、5パーセントでも「国産大豆」使用であり、
残りは遺伝子組み換え大豆かもしれない。
◎賢い食べ方は、よくかき回して「ねばり」を出してから食べること。
ねばりの中には「ナットウ・キナーゼ」が含まれている。
この酵素は血栓を溶かす作用があることが確認されており、
中高年の方は「夜」に食べるのが賢明。
就寝中に血管に付着している血栓を掃除してくる。
◎この有効な成分の「ナットウ・キナーゼ」は熱に弱いので、
注意が必要。
★より詳しくは、下記の本を参照してください。
「やせるヒントは脳にある」(瀬野文宏・著/西日本新聞社・刊)
全国書店で発売中。(1,575円)
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★男性の方は、奥様など料理を作られている人にプリントを渡してください。
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