「沈黙の春」の警告・予言の現実化

[脳/食育]DIET講座(247)「食の安全対策」



夏の夜は田んぼのカエルの鳴き声がにぎやかで、
子守唄のような心地よい響き。
小川にはメダカがスイスイ、トンボが川草で昼寝。
ひと昔まえ、そんなのどかな風景が身近にあった。


今、田んぼからカエルの鳴き声聞こえますか。
今、田んぼの水路につながる小川に
メダカやトンボが戯れていますか。


カエルの鳴き声のない田んぼは死んだ田んぼ。
メダカやトンボは、探してもいない。
どこへ行ったのか。


このような風景を異常とは思わなくなった私たち。
そんな田んぼで、栽培されたお米を躊躇なく食べる私たち。
農薬まみれの田んぼの水を川から海へと流し、
魚を汚染しても咎めることのない国。
私たちは、どこか狂ってしまっている。


1960年代の銀行員時代に読んだ農薬のDDTの発ガン性を告発した
沈黙の春」(SILENT SPRING/レイチェル・カーソン著/新潮社刊)
に触発されて「食の安全」について強い関心を持っていた。


その著書の冒頭に書かれていた「明日のための寓話」を読んで
鳥肌が立つ戦慄を感じたことを鮮明に覚えている。
半世紀前に書かれた「明日のための寓話」の一部を紹介する。


アメリカの奥深くわけ入ったところに、ある町があった。
生命あるものはみな、自然と一つだった。町のまわりには、
豊かな田畑が〜ところが、あるときどういうわけか、
暗いかげがあたりにしのびよった。
いままで見たことも聞いたこともないことが起こり出した。
若鶏はわけのわからぬ病気にかかり、
牛も羊も病気になって死んだ。
どこへいっても、死の影〜町の医者は見たこともない
病気があとからあとへと出てくるのに、とまどうばかり。
そのうちに、突然死ぬ人もでてきた。
何が原因か分からない〜
大人だけでない。子供も死んだ。」


「自然は、沈黙した。うす気味悪い。
鳥たちはどこへ行ってしまったのか〜
春がきたが、沈黙の春だった。
〜いまはもの音ひとつしない。
野原、森、沼地、みな黙りこくっている〜
ここを訪れる生き物の姿もなく、
沈黙が支配するだけ。小川からも、
生命という生命の火は消えた。」


「病める世界〜新しい生命の誕生を告げる声ももはやきかれない。
魔法にかけられたのでも、敵に襲われたわけでもない。
すべては、人間がみずからまねいた禍だったのだ。」


「ソンナノハ空想ノ物語サ、とみんな言うかもしれない。
だが、これらの禍がいつ現実になって、
私たちにおそいかかるか〜
思い知らされる日がくるだろう。」


著者の半世紀前の警告と予言は、
冒頭で述べたようにすでに現実化している。
その結果、アトピーという「不思議な病気」が蔓延している。
3人に1人はガン死亡者で、年間約34万人。
毎年、東京都品川区、四国の高松市が消滅していることになる。


あなたは、あなた自身のため、可愛い子供や孫のために、
関心を持っていますか?(続)


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