アトピーな日本。

[脳/食育]DIET講座(248)「食の安全対策」〜



沈黙の春」で警告・予言されていた通り、
日本の多くの田んぼは、
蛙も鳴かない死んだ田んぼになっている。
その田んぼにつながる小川にはメダカもトンボもいない。
「明日のための寓話」に書かれた情景と同じである。
そんな状況になっていても無関心な人たちが多くいる。
この国は不思議な国である。


アトピーという名のついた病気が身近に生じていても、
誰も関心を持たない日常である。
アトピーとはギリシャ語の「不思議な」という意味である。
不思議な病気がはびこっていても、
驚かないことに驚くのである。


沈黙の春」で告発された発ガン性のあるDDTは、現在は使用禁止である。
ところが終戦直後は、人体にも使用されていたのである。
戦後の不衛生な環境で生活していた小学校時代、
朝、学校に行くと、全員、頭から白い粉のDDTを振り掛けられて
殺虫消毒されていたのである。


その後、縁があり、現在の「食」に関わる仕事をしているが、
不思議なめぐり合わせである。
そして、「明日のための寓話」は、現在の死んだ田んぼのように
すでに「現実の実話」になっており、予言が的中し愕然とする。


農薬だけでなく、工場廃液として海に排出された
メチル水銀による魚介類の汚染による水俣病
ダイオキシン類の一種であるPCDF(ポリ塩化ジベンゾフラン)が
1969年、食用油に混入したカネミ油症事件などは寓話でなく実話である。
40年以上経過した現在も多くの被害者が苦しんでおられる。


1997年に発刊された「奪われし未来」
(シーア・コルボーンら著/翔泳社刊)によって、
環境ホルモン」という言葉が世の中でブームになった。
食の安全対策が話題になったのである。
その代表格が猛毒の「ダイオキシン類」であった。


ところが、現在では多くの国民は無関心である。
ダイオキシンは無害だ」とTVで公言する評論家や学者まで現れる始末。
ダイオキシン」という単体の物質は
存在していないことも知らないようだ。

ダイオキシン「類」という200種を超える物質が存在しているのである。
その中には、史上最も毒性の強い化学物資が存在している。


なぜ国民は無関心になったのか?その原因は国の政策にある。(続)


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