講座(147)〜体重変化と死亡リスク(その3)

中高年者の体重が5kg以上減ると、
一体、なぜ、ガンによる死亡リスクが高くなるのだろうか。
この問題は、中高年者だけの問題ではない。
すぐれて年齢に関係のない日常的な問題である。


例えば、女性の乳ガンは、20人に1人の割合で発症している。
一昔前は、女性の乳ガンは、
主に閉経後の50歳代以降に発症するガンであった。


ところが、現在では20歳代でも発症している。
その背景について明確に説明されていない。
原因は、乳房での女性ホルモン(エストロゲン)の過剰分泌とされている。
環境ホルモンの中には、
エストロゲン様のニセの働きをする化学物質がある。


人体内で分泌する「天然エストロゲン」は、
分泌後数分間で分解し排出される。
大豆などに含まれている「植物性エストロゲン様」物質は、
数時間後には分解され排出される。


環境ホルモンである化学物質で合成された
「人工エストロゲン様」物質は分解されず、
乳房などの脂肪細胞・組織に「数年から生涯」残留し、
かく乱作用を起こす。
プラスチックの添加剤に含まれている「ビスフェノールA」などである。


例えば一昔前までは、それら添加剤を含んだプラスチック容器に
食品を入れて電子レンジで加熱していた。
加熱によって添加剤が溶けて付着した食品を摂取していた。
その結果、体内にビスフェノールAを取り込んでいたのである。
この物質は、産婦のへその緒から100パーセントの確率で検出されている。


中高年者ほど、発ガン性のある有害化学物質の残留量が多いと推測される。
若年者と比べると、
加齢とともに「ガン死亡者」が多くなっている一因ではないか。



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