講座(116) 肥満の複合要因(B)社会的と心理的(d)〜夫婦仲とイライラ

夫婦仲の悪い奥さん、セックスレス夫婦の奥さんは、肥満しやすい。
多くの女性は、欲求不満の状態の時、
口に甘い物を入れることで紛らわせています。


性欲ホルモンのエストロゲンの不活性の代償として、
ブドウ糖を摂取したくなるのです。


この摂食行動は、以前に本プログで説明した通り
女脳の生物学的な特性です。


夫婦仲という「環境」によって、
イライラや不満の「こころ」が生じ、
その結果、「甘味欲求」(ブドウ糖)という状態に追い込んでいるのです。
この習性は、本能的な過食習慣として定着します。


ブドウ糖をしっかりと摂取することにより、
エストロゲンの不活性を補っているのです。


男脳にはない女脳の生物学的なこの特性が、
女性肥満の要因となっています。


多くの女性は、「食欲」と「性欲」の「欲」は同源です。
すなわち、ブドウ糖を受容して得られる「満足感」と、
エストロゲンを感受して得られる「満足感」は、
同じ脳の核、視床下部の「腹内側核」(別名、満腹中枢神経)です。


この女脳の特性を別の視点から考えることができます。
「食欲」とは、「個体維持本能」です。
「性欲」とは、「種保存本能」です。


この二つの本能が同時並行的なシステムとして
脳に組み込まれているのは、
ヒトの種の繁殖と繁栄の目的を果たすための
合目的的な脳の仕組みだと考えています。


以上、「社会的」と「心理的」の複合要因について
いろいろな視点から述べてきましたが、
その人が生活している「環境」と、
環境から受ける「心理的」な状態によって、
肥満する過食行動を誘発させる要因となっています。

DR.BRAIN_DIET=自然流健康ダイエット教室