講座(105) 肥満の要因(2)生物学的要因(C)「人生のサイクル」(その2)

男性に比べて女性のほうが肥満しやすい要因として
「年齢」という人生のサイクルが深く関わっています。
その2は、「性成熟期」です。


性成熟期は「生殖期」でもあります。
この時期の肥満の代表格は「産後肥満」です。
妊娠から出産にいたる間に
通常は10kg前後の体重増加がみられます。
この体重増加は、胎児、羊水、脂肪などによる増加であり、
必然的な現象です。


問題は、出産後も脂肪量が減らずに残る場合です。
なぜ妊娠前の脂肪量にならないかといえば、多くの場合、
妊娠中の食習慣がそのまま継続されているからです。
妊娠中は胎児に十分な栄養を与える必要がありますので、
妊娠前よりも食欲を亢進させるメカニズムが働きます。


妊娠中は黄体ホルモン(プロゲステロン)が主体ですから、
食欲を亢進させる作用があり、食事量が自然に増えます。
この食習慣が産後も続いていると、
妊娠中よりも脂肪量がさらに増えることになります。


この産後肥満は、他の肥満と違い、
食習慣の改善によって容易に解消することができます。


女性のこの肥満時期と同じ時期の男性の肥満要因は、
「朝食抜き」「昼食軽め」「夕食たっぷり」のパターンです。
日中は仕事に没頭し、運動不足。
夜は「飲み会」続き。
糖尿病の誘因にもなる食生活です。


この男性肥満の解消の方法は、
普及CD版「食育・ダイエット」プログラムの
「男性編」に収めています。


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DR.BRAIN_DIET=自然流健康ダイエット教室