講座(74) ダイエット・マインドコントロール(9)カロリー神話のウソ
〜「2000Kcal−2000Kcal=0」でも太ります(その2)
①「朝食0kcal」+「昼食500kcal」+「夕食1,500kcal」=2,000kcal
②「朝食600kcal」+「昼食900kcal」+「夕食500kcal」=2,000kcal
一日のカロリー摂取量は同一ですから、体に与える影響は、
同じである、というのが「カロリー神話」です。
すなわち、どちらの食べ方も肥満しないことになります。
ところが、実際は、①の食べ方は確実に肥満します。
カロリー神話の根拠は、
熱量の収支をフラスコの中で計算しています。
フラスコの中の環境は、一日中、同じ条件下です。
同じ条件下での計算ですから、いつも答えは同じです。
ところが、人体は刻々と変化するリズム性があり、
熱量の消費も、吸収・消化も、日中に変化しています。
ですから、単純な足し算、引き算はできないのです。
人体内での生化学的な反応を無視しているのが
「カロリー神話」の実態です。
さらに、もう一つ重要な盲点があります。
それは、食物を熱量という側面からのみでとらえていることです。
肝心の栄養素という大切な要素が欠落しています。
現在でも、ダイエットに成功するためには、
カロリー摂取を減らす必要があるとの神話が蔓延しています。
その代表格がダイエット食品でありサプリメントです。
それらの多用・常用は、注意すべきです。(続)