講座(44) 肥満とは(続)

肥満度の判定方法を日本肥満学会が示しています。

肥満度を示す単位をBMI(Body Mass Index)という。

体格指数を示すBMIは、

肥満による疾病合併率との相関性に基づいています。


BMI基準値は「22」で、

疾病との合併率が最も低いとされています。

計算式は、「体重kg÷身長m÷身長m=BMI値」


例えば、体重60kg、身長160㎝の場合は、

60÷1.6÷1.6=23.4 となり、基準値22より高い。

日本では「BMI25以上」が「肥満」と判定されます。


このBMI値の要素には、

体脂肪量、年齢、性別が含まれていません。

レスラーや体操選手など筋肉量の多い人のBMI

「肥満」の判定になるでしょう。

しかし、それらの人は肥満ではありません。


また、中高年齢者は基準値「22」が最良とは言えません。

厚労省の調査によると高齢者のBMI値は

基準値「22」よりも「23〜24台」の人の方が

疾病率が低いことが判明しています。

さらに、女性の方が男性よりも脂肪量が多く、

BMI値だけでは、正確な判定ができません。

従って、BMI値はあくまでも肥満判定の目安と理解すべきです。