食の安全を求めるアメリカの消費者の運動(2)

[脳・健康・食・DIET] 講座(No.431)


「生産者と消費者の融合」の運動は、
1985年頃から始まり、
現在、全米で1万2千軒以上の屋台が活躍しているという。


生産者と消費者が一体となって
「食の安全」を確保しているシステムを
「地域支援型農業=CSA」
(Community Supported Agriculture)という。


消費者は農家に野菜などの代金を前払い(1年から数カ月分)、
収穫された野菜や果物を定期的に受け取るのです。
この運動の裏には、「グローバル化の本家」
「ファーストフードの国」との強いイメージのアメリカで
「食の安全」に対する強い危機感があるからです。


1990年後半から急速に拡大した
遺伝子組み換え作物」の安全性を巡る
激しい議論がCSA運動のきっかけだったという。
その後の流通業界や外食産業の急激なグローバル化
大規模化、工業化が進むにつれて、
食の安全に対する関心が高まったという。


食品メーカーの急速に効率化を推し進めた過程で
衛生面の問題が噴出。野菜の衛生管理のずさんさから
O-157などの食中毒の頻発。
食中毒による死亡者は年間3千人以上。
ハンバーガーなど食肉による食中毒の経験者は年間数万人。
このような状況に消費者の危機感が高まっているという。


 以上のレポートは、
NHKスペシャル「日本新生」取材班による
「食の安心 何をどう守るか」
(NHK出版新書・2012年)より引用・改変させて頂きました。


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