「沈黙の春」の予言の現実化(3)

[脳・健康・食・DIET] 講座(No.381)



「なぜこんなことになったのでしょうか。
原因の一つに、比較的安全といわれて登場し、
稲、野菜、果樹、花などに広く使われている
ネオニコチノイド系の農薬ではないかという指摘があります。
私は農薬は一切使いませんが、
庭で飼っているミツバチを観察する限り、
その可能性は高いのではないか、と思います。
思い起こすとミツバチの巣箱の前に
死骸が急増するようになったのと、
稲の殺虫剤にネオニコチノイド系農薬(★)が
よく使われるようになったのは、
ほぼ同時期なのです。」


ネオニコチノイド系農薬は、
1990年代から殺虫剤として広く使用されている。
昆虫の中枢神経に作用。
この農薬をミツバチにさらすと、
新女王蜂の数の減少、
帰巣能力の喪失による巣の外で死ぬなどの
異常が確認されている。


★2013年6月17日、
金沢大学の山田敏郎教授らのチームは、
ネオニコチノイド系農薬をミツバチに摂取させると、
比較的低濃度でも巣箱の中のミツバチがいなくなり、
群れが消える「蜂群崩壊症候群(CCD)に似た
現象が起きるとの実験結果を発表した。
一方、農薬を製造・販売している住友化学は、
その関連性を否定している。
(2013年6月17日付西日本新聞・夕刊より抜粋引用)


住友化学は、
遺伝子組み換え種子開発会社モンサント
日本におけるエージェントです。


古野孝雄さんの手記は、
沈黙の春「明日のための寓話」(No.353)
に書かれた情景とまったく同じです。


不思議な(アトピー)という病気が
私たちの身近で流行っています。
まさに「沈黙の春」が
現実化しているのです。


そんな状況になっていても、
あなたは無関心でおられますか。


古野孝雄さんの農薬も肥料も使わない農法は
「循環式生産モデル」として、
「食の終焉」(ポール・ロバーツ著/神保哲生・訳
/ダイヤモンド社/2012年)という本の中の
「新しい食システムを求めて」の章で紹介されています。
その生産モデルは、優れた農法として称賛されています。


同書はアメリカの著名な科学ジャーナリスト
書き下ろした、世界中で話題になっている大作です。


「破綻に向かって邁進するグローバリゼーションの本質を、
食の視点から鋭く突いた一冊である」と訳者も述べています。


イギリスのネイチャー誌は
「食システムの破綻はもはや不可避!
人類へ警鐘を鳴らす一冊」と評しています。


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