自然治癒力を高める栄養素〜脂質(脂肪・油)の摂取量と摂取比率

[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(330)


自然治癒力は、脂質の総摂取量とともに
飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸
多価不飽和脂肪酸
摂取量の比率によって影響を受けます。


脂質の一日当たりの摂取量は、
総摂取カロリー量の「22%〜28%」が最良です。


例えば、一日当たりの摂取カロリーが2,000kcalで
脂質摂取比率が平均値の25%とすると、
脂質の摂取カロリー数は約500kcalで、
その量は約55gとなります。


脂質総摂取量の内に占める飽和脂肪酸
一価不飽和脂肪酸
多価不飽和脂肪酸の摂取kcal比率は、
飽和脂肪酸15〜25%」
「一価不飽和脂肪酸60〜70%」
「多価不飽和脂肪酸15〜25%」
が最良の食生活です。


さらに、「多価不飽和脂肪酸」の
オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸
人体に対する作用は正反対ですが、
自然治癒力を高めるためには
両方の作用が必要ですから、
その摂取比率は「1対1」が最良です。


ところが現代の食生活の洋風化の影響を受けて、
オメガ6とオメガ3の摂取比率は
概算10対3と推定しています。


オメガ3が極端に不足しており、
オメガ6に偏っている原因は、
獣肉類、鶏肉の摂取過剰です。


反対に、イワシやサバ、サケなどを
食べる回数が少ないからです。
不足だからと、
魚油のサプリメント
補うことは避けてください。


その理由は、酸化作用が早く、
原料の魚の汚染が深刻であり
安全性に問題があるからです。


さらに問題があるのは、養殖魚です。
魚は藻類やプランクトン類を食べることによって、
オメガ3の前駆物質を吸収しています。


ところが養殖魚のエサには
それらの前駆物質が含まれておらず、
天然魚でないと
オメガ3脂肪酸を摂取することができません。


天然の魚油に含まれている
DHA(オメガ3脂肪酸の前駆物質)は、
脳の細胞膜を構成する基本的な原料であり、
この物質が不足すると、
認知症アルツハイマー病などの
変性疾患を発症する原因になります。


但し、魚介類は
ダイオキシン類の汚染の危険性がありますので、
本ブログ(177)
「食の安全対策」〜 「魚介類」〜安心な魚の見分け方
及び(178)「安全に食べる知恵」
(1)(魚介類)を参照してください。


★「1日当たりの最良の脂肪酸摂取の食品例」
 ◎:鶏卵1個  ◎和牛もも赤肉(50g )  
 ◎サバ1切れ(80g)  ◎納豆1パック(40g)
◎オリーブ油(エキストラバージン)大さじ2杯


★上記食品例は「自然流ダイエット教室」の
「1日摂取カロリー2,000kcal」の場合の
「脂質摂取指導の基本食品例」です。
・「脂質総量約50g」
・「摂取総カロリー比約25%」
・「飽和脂肪酸22%」
「一価不飽和脂肪酸61%」
「多価不飽和脂肪酸約17%」
・1日当たりの摂取カロリー量によって
「食品と量」をアレンジ。


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