脳の健康と自然治癒力を高める栄養素〜糖質(炭水化物)のインスリン反応

[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(321)



脳の健康維持と自然治癒力を高めるためには、
六大栄養素が必要不可欠です。
糖質(炭水化物)、蛋白質、脂質、
ビタミン、ミネラル、繊維質です。
治癒力を高めるために共通するキーワードは
「抗酸化物質」の摂取です。


まず、「糖質(炭水化物)」は、
脳の必須エネルギー源である
ブドウ糖の原料であり、
不足すると昏睡状態になります。


すなわち、脳は絶えず
一定の血糖値を保つ必要があります。
首から下の体は、
脂肪という予備エネルギー源を
蓄えるシステムがありますが、
脳にはエネルギーを蓄える
システムがありませんので、
絶えず、周期的にブドウ糖
供給する必要があります。


1,000億を超えるニューロン
構成されている巨大なネットワークを
維持するための熱源としての
糖質(ブドウ糖の原料)は必須の物質です。


さらに年齢に関係なく、
環境の変化に対応し日々に変化・進化する脳にとっては、
絶えずクリーンなエネルギーを必要としています。
良質で最良の原料の一つが「ご飯」(種)です。


体の脂肪が分解して生成される遊離脂肪酸は、
体の直接のエネルギー源として使われますが、
脳は使うことはできません。


なぜなら、脳のエネルギー源の原料である糖質(炭水化物)は、
体内の脂肪に変換することができますが、
糖質から産生された脂肪の分解成分である遊離脂肪酸は、
脳にとっては使うことはできないのです。


脳の血糖値が極度に低下したとき、
体の脂肪分解による副産物の「ケトン体」が、
ブドウ糖の代役として使われます。


この緊急用のケトン体は劇薬のような毒性があり、
脳の血管の損傷の原因になります。


ダイエット食品類を使用していると、
ブドウ糖が供給されませんので、
ケトン体が代役することになります。


その結果、脳の血管にダメージを与えることになります。
脳の健康維持と、体の健康維持は、別です。


また、糖質(炭水化物)の種類によって、
体内に取り込まれるために必要な
インスリン反応に違いがあります。


炭水化物は、炭素、水素、酸素の化合物です。
この炭水化物を摂取すると、
グルコースに変わり、血糖値を上げます。


しかしその「★種類」によって、
血糖値を上げる速度に違いがあります。


違いとは、インスリン反応の速さの違いです。
速さの違いは、糖質か澱粉かに関係はありません。


★「種類」については、
本ブログの「(160)砂糖よりも太る食品があります」
を参照ください。


インスリンは血中のグルコース
細胞内への移送を促進させるとともに、
余剰カロリーは脂肪として貯蔵します。


この働き以外のインスリンは、
動脈の損傷を悪化させ、
また、腫瘍の増殖を加速させる作用があります。


すい臓からの過度のインスリン分泌は、
細胞のインスリン感受性を低下させ、
また、細胞がインスリン抵抗性を促進させます。
この抵抗性は、高度肥満、
脂質異常症(心筋梗塞脳卒中ほか)、
そして、糖尿病などの発症に関与しています。


◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」◇◇◇(次回繰延)


★日本初の男女別の「食育・ダイエット」CDプログラム好評発売中です。
 「三食・安全・健全」な食生活の実践方法を伝授。
お申込は〜自然流健康ダイエット教室
自然流健康ダイエット教室