女性肥満者の食生活〜感情で食べる「女脳」の不思議。

[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(304)


肥満者の食生活の実態は、自然治癒力を低下させる内容が多いのです。
1979年から現在に至る約1万3千人の肥満者の食事の実態の要約の続きです。
そのなかでも、特異的な摂食行動が
多くの女性の「感情で食べる=甘味(ブドウ糖)欲求」です。


女性肥満者の食習慣に「甘味欲求」が必ずあることに気づき、
その原因を探し求めて25年前頃から「脳科学」の勉強を始めたのです。


男性肥満者にはないこの摂食行動の謎は、
脳の構造と機能の性差にあることを突き止めたのです。
それは、ヒトの種の繁殖、繁栄に関わる脳のシステムだと考えています。
過去の本ブログですでに述べていますので、要約を述べます。


生命脳と言われる「視床下部」は、
食欲や性欲など生命の営みに不可欠な機能を司っています。


食欲を司っているのは「外側核」(摂食中枢神経)と
「腹内側核」(満腹中枢神経)です。


性欲中枢は、男脳は「背内側核」、
女脳は「腹内側核」(満腹中枢神経)であり、
脳の構造と機能に性差があるのです。


女脳は「食欲と性欲」が同じ核内にあり、
表裏一体の関係があります。


食欲は「ブドウ糖」の受容によって「満足」し、
性欲は「エストロゲン」によって「満足」を感受します。


女脳のX性染色体の遺伝情報に、
「食欲と性欲」の満足の機能を
共存させる指令が刷り込まれているのです。
女脳は、性的(エストロゲン)な不満を、
甘味(ブドウ糖)によって代替できることを示唆しています。


別の表現をすれば、食欲は「個体維持本能」であり、
性欲は「種保存本能」です。
このどちらの「欲」も「本能」も、
ヒトの種の繁殖に不可欠な要素です。
すなわち、女脳はヒトの種の繁栄のためのシステムであると考えます。


このようにイライラや不安、欲求不満、ストレスなどが生じた時、
「サンマ(蛋白質・脂質)は食べない」で、
「甘味(ブドウ糖)を求める」摂食行動は、
男脳にはない女脳の生物学的な特性です。


より詳しくは、現在発売中の
普及CD版「食育・ダイエット」プログラムで概説しています。
また、下記のHP「ホーム」では「なぜ、女性は肥満しやすいのか?」を
鎌倉時代(12世紀)に描かれた「肥満の女」の画について概説しています。
関心のある方は、ぜひ、閲覧ください。

 
◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」◇◇◇(次回に繰越)


★日本初の男女別の「食育・ダイエット」CDプログラム好評発売中です。
 「三食・安全・健全」な食生活の実践方法を伝授。
お申込は〜自然流健康ダイエット教室