脳と免疫系の関係〜宇宙飛行士とストレス

[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(298)


さまざまな社会的なストレス、
また、人間関係からの心理的ストレスに伴って、
人体の免疫機能は変化します。


例えば、乳ガンで妻と死別した夫の細胞免疫力が
著しく低下したとの報告があります。
この原因は、生活パターンの変化によるものでなく、
心理的抑うつ状態と相関していたのです。


また、ストレスが消化器系、循環器系、呼吸器系、
内分泌系などに作用して、
胃・十二指腸潰瘍や高血圧、狭心症気管支喘息
甲状腺機能亢進症(パセドゥ病)などの病気を引き起こします。
さらにストレスは免疫機能の低下を誘発し
ガンなどの疾患の原因にもなっているのです。


古代ギリシャの医師は「ゆううつな婦人は、快活な婦人に比べて、
ガンに罹りやすい」と指摘していますが、
現代においても通じる事実です。


「悲しみ、不安、不満、恐怖、うつ」などの心と
「喜び、楽しさ、明るさ、穏やか、希望」などの心は、
身体状態や病気の発症の「進行と後退」に影響を及ぼしており、
反対に身体状態が心(脳)の状態に影響を与えています。


ストレスとガンの関係について、
1800年前のギリシャの医師ガレンは
「明朗な女性は、憂うつな女性に比べて、
乳ガンの発症は少ない」と述べているという。


憂うつな女性は乳ガンになりやすいと指摘しているのです。
孤独、怒りの抑圧、自虐、抑うつなどの精神状態と
ガンとが関係しているという。


宇宙飛行士が最も強いストレスを受けているのは、大気圏突入時です。
その時には、白血球数などが増加しているという。
地球帰還後の3日間、リンパ球の反応の低下が認められています。
ストレスに対して人並み以上の適応力がある宇宙飛行士でさえも、
ストレスの影響を受けているのです。


アポロ13号の事故によるストレスによって
3名の内の2名の飛行士が感染症に罹っていたことは、
免疫力の低下の結果であったと言われています。



◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」◇◇◇(次回に繰延)


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