自然治癒力は、体だけでなく心にも備わっている。

[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(286)

人類が500万年に及ぶ悠久の歴史を刻み、
現在に至り繁栄・繁殖しているのは、
自然治癒システムが遺伝子に組み込まれているからです。

生物は進化する必然性から、病や怪我に対応する治癒系を、
自らのなかに備えているのです。

すなわち、DNAをはじめ生物としてのすべての組織レベルに
自己診断、自己修復、そして、再生する機構が内在しているのです。
このメカニズムが「自然治癒力」です。

ところが、現代の私たちは、医に依存しすぎて
天与の自然治癒力を忘却しているのではないでしょうか。
社会の機構の奥深くに刻みこまれている医のシステムが、
私たちの生物としての自意識を退化させているのではないでしょうか。

この自然治癒力は、DNAという物質の世界だけでなく、
非物質の「心」にもその力は存在しています。
この事実は、心に受けたストレスによって治癒力が弱まり、
体内に病の環境をつくっているともいえます。
「病は気(心)から」なのです。
反対に、体内のすべての症状は、
「心」に悪影響を与えています。

すなわち、健康とは「体の全システムの効率的な作動状態」と言えましょう。
また、「精神的なこと」や「感情的なできごと」と、
「治癒反応」は相互反応の関係にあります。
「心のありよう」によっては、
治癒の「促進と後退」があることを意味しています。(続)

◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(25)◇◇◇

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