脳はなぜ「満足」を求めるのか?

[脳/食育]DIET講座(275) 


脳は快を求めるシステムです。
「快」は、生命の営みの根源的なエネルギーであるからです。
その主役は、A10神経(☆)です。


満腹感は快の情報ですから、当然脳は満腹を求めています。
糖質による血糖値の上昇に伴う満腹神経による満腹感の他に、
蛋白質、脂質などの食物が腸管に入るとその情報が脳に伝達されます。
その情報得て脳はもっと食べるか、
それとも満腹感にするのかを決めます。


この腸管の情報による満腹感は、
炭水化物などブドウ糖の原料である糖質類、
脂肪(脂肪酸)、蛋白質(アミノ酸)、ビタミン(B群など)、
ミネラル(カルシウムなど)、
脳と体に必要な食物に限られています。


ジャンク・フード(ゴミのような加工食品)には反応が鈍いのです。
鈍いとは、過食になる原因になります。
さらに、アミノ酸トリプトファン(セロトニンの原料)の
含有量が少ないと空腹を感じ、多くなると満腹を感じます。


すなわち、蛋白質の食物でも肉類などの
トリプトファンが多く含まれている物を食べると、
満腹感を感じるのです。
トリプトファンが脳内でセロトニンになります。
このセロトニンが満腹中枢神経を刺激するのです。


☆「A10神経」の詳しい内容については本ブログの2011年8月13日から16日までの「号外」を参照してください。


★「五大栄養素の脳内での役割」については〜
「やせるヒントは脳にある」第二章「脳(ココロ)への栄養」で述べています。
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◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(15)◇◇◇


◆「缶詰」〜環境ホルモン&合成食品添加物対策


◎非常食、保存食品として重宝ですが、添加物が多く使われている。
買う際には「原料表示」をよく確認するこが大切。


◎缶の内側に「エポキシ樹脂」でコーティングされている物がある。
この物質からは「ビスフェノールA」(エストロゲン様作用のある有害化学物質で、乳ガン、生殖障害などの誘因物質)が溶け出します。
買う際は「容器の種類の表示」をよく確かめること。
東大病院の産婦人科で出産した妊婦のヘソの緒から
100パーセントの確率で検出されたと報じられている。


◎「コンビーフ」「カニ」「ウインナーソーセージ」などの
缶詰を買う際には、添加物の表示をよく確かめること。
よく使われている添加物は〜
「リン酸塩=品質改良剤」(骨の異常形成による鉄分不足が生じる)
亜硝酸Na=発色剤」(他の添加物と結合すると発ガン物質になる)
「カラギーナン=増粘剤」(腫瘍発生の促進作用がある)


[下ごしらえの知恵]


○肉類や油が使われている缶詰は避けること。
環境ホルモンの一種である「ビスフェノールA」は、
脂肪や油に溶け込む。ナツ缶などは保存食にしないこと。
○缶詰を開けたら、汁は捨てること。
○湯どうしできる物は、サッと湯どうししてから使うこと。
○賞味期限表示に注意。(111030→2011年10月30日が期限)


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