[脳/食育]DIET講座(263) ジェームズ・ワトソン博士の警告(続)


「二十世紀にもてはやされている体の健康のためのダイエットは、
脳の健康を損なっている可能性がある」


DNAの二重らせん構造を解明しノーベル賞を受賞した
かの有名なジェームズ・ワトソン博士の警告である。


その言葉の認識は、
1979年から肥満解消指導に携わる者として得た認識と同じである。
脳の健康の維持・増進と、
首から下の体の健康の維持・増進は別であるということである。


頭蓋骨に囲まれて保護さけている膨大な数のニューロングリア細胞
その臓器から生み出されている生命の営みの根源的な稼働システム。
さらにヒトとしての知能、意欲、感情など多様な作用。


また、脳の構成成分と比率、血管の仕組み、エネルギー源、
予備のエネルギーを貯蔵するシステムがない、
必要とする必須アミノ酸の種類が体よりも多いなど、
首から下の体とは異なる仕組みになっている。


脳は1,000億個を超える神経細胞(ニューロン)による
巨大なネットワーク網を構成している。
脳の重量は人体の約2%台だが、
必要エネルギー量は全体の約20%、酸素消費量は約25%も占めている。


この脳機能を活性化し維持するためには、
良質なエネルギー源と多種多様な栄養物質が必要である。


代用食品類の使用などで栄養失調になった脳は、
不足している栄養物質を補うために絶えず「食べよ!」との信号を出す。
これが「間食」であり、「過食」の原因となり、肥満である。
それらの現象は、脳が不健康であることのシグナルである。


このような状態が長期間続くと脳が病むことになる。
例えば、現代医学で原因不明とされているアルツハイマー病になると、
「脳の委縮」と「記憶を司る海馬の神経細胞群の欠損」が生じるが、
脳の健康が損なわれた結果である。


◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇安全に食べる知恵」(3)◇◇◇


◆「牛肉」〜環境ホルモン対策
◎牛肉には「和牛」「国産」「輸入」がある。和牛は食用専用肉で安全。
◎国産は乳牛種を食用にするためにホルモン剤を使っている可能性有り。
◎輸入肉、特に米国牛には危険性の高い合成女性ホルモン剤抗生物質
成長ホルモンなどか使われている確率が高い。


[下ごしらえの知恵]
○有害化学物質は人体の脂肪細胞・組織に容易に溶け込む性質がある。
 牛などのラード(脂身)にも当然有害な汚染物質が
溶け込み蓄積しているので捨てること。
○薄切り、細切りは、調理前に沸騰した湯で「しゃぶしゃぶ」してから使うこと。
 すると多くの肉から「ヘドロ」のような有害物質出る。
今までそれを知らずに体内に摂り込んでいたのである。身震いする。
その後に、例えば、オリーブ油使ってフライパンなどで調理すること。
○ステーキや焼き肉の場合は、平らなフライパンでなく、波板、網を使い、
 脂を落とすこと。
○中高年の方は毎日食べる場合は「50g」、週に2〜3回の場合は「80g〜100g」。
○赤身肉には、必須アミノ酸「トリプルファン」が豊富。セロトニンの原料。
 認知症予防にセロトニンが有効と言われている。


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