講座(153)〜脳が満足する食が、健康ダイエットの基本。

三食、普通の食物を食べて、
脳を満足させることが健康的なダイエットに成功のカギです。
脳は首から下の体と異なる点が多々あります。
すなわち、脳の健康と体の健康は別なのです。


多くの人は、脳と体を同じだと誤解しています。
その結果、脳を栄養失調にさせています。


その代表的な例が、代用食品類などを使って
首から下の体を飢餓の状態にして「やつれ」させて体重を減らす方法です。
それらの方法は、脳の存在そのものを無視し、
脳が日々に必要としているエネルギーや
栄養物質の供給を止める危険な方法です。


脳は、例えば。構成成分と比率、血管の仕組み、エネルギー源、
予備のエネルギーを貯蔵するシステムがない、
必要とする必須アミノ酸の種類が体よりも多いなど、
首から下の体とは異なる仕組みになっています。


脳は1,000億個を超える神経細胞(ニューロン)による
巨大なネットワーク網を構成しています。
脳の重量は、人体の約2%台ですが、
必要エネルギー量は全体の約20%、酸素消費量は約25%も占めています。
この脳機能を活性化し維持するためには、
良質なエネルギー源と多種多様な栄養物質を必要としています。


脳が日々に必要とするエネルギーと栄養物質を供給するには、
朝、昼、夜に食べる「三食主義」が最良です。


例えば、「朝食抜き」が常習化して二食の人の脳は、
エネルギー量も栄養物質も不足しています。
この状態を長期間続けている人の脳は栄養失調になっています。

代用食品類の使用なども含めて栄養失調になった脳は、
不足している栄養物質を補うために絶えず「食べよ!」との信号を出します。
これが「間食」であり、「過食」の原因となり、肥満します。


「朝食抜き」や「偏食」の常習は、脳を栄養失調にします。
この状態が長期間続くと脳が病むことになります。


例えば、現代医学で原因不明とされているアルツハイマー病になると、
「脳の委縮」と「記憶を司る海馬の神経細胞群の欠損」が生じます。
病理学的な原因ではなく、その前提の概念として、
その原因は「脳の栄養失調」と考えています。


「若年性アルツハイマー病」患者が増加していますが、
「朝食抜き、偏食」の食生活者の増加と無縁ではありません。


三食に分けて、必要なエネルギーと栄養を供給する食生活をしていると、
脳は満足し余分な物を食べる信号を出すことはありません。
この脳の状態が「食育基本法」の基本理念である
「心身の健康は食から〜」の状態です。
この状態が「食育・ダイエット」の基本です。


DR.BRAIN_DIET=自然流健康ダイエット教室