月を一周した距離〜31年間で「新大阪と博多」800回超往復 (号外1-a)

1979年3月22日に福岡市天神に

女性対象の「やせる教室」を開設した。

2010年3月23日の今日で満31年を過ぎ32年目に入った。

当時は肥満学会もなく、

ダイエットという言葉も使われていない時代だった。


この31年の間に

山陽新幹線「新大阪〜博多」往復800回を超えている。

その移動距離は92万キロを超えている。

月を一周して、なお、月へ向かって約半分の距離。

実際は、在来線や東京などへの距離を加えると、

計算できない程の移動距離である。

新幹線乗車回数と乗車距離の記録保持者ではないかと、

自認している。


山陽新幹線はトンネルが多く、車内の明暗の変化が激しい。

読書には適していないのだが、車内で本を読み続けている。

今では、騒音のある環境のほうが、読書が進む。

専門書や実用書がほとんどで、

所蔵本はすでに1,000冊を超えている。

新幹線車内は読書の場所である。


この31年の間の世の中の変遷と変動は激しい。

この間、総理大臣は何人代わっただろうか。

当時はエステサロンという名を耳にしたこともなかった。

30年前は都市銀行が12行あったが、

現在までに倒産か合併によって同じ名前の都市銀行は存在しない。

1995年は阪神大震災で被災。自然の力に伏した年。

1979年以来、入居しているビルの所有者は今年で4社目。


31年間、社員への給料日は無欠勤である。

病気で入院したこともない。

風邪は5年に一度罹るかどうかである。

その秘訣は、「食物の選択と食べ方」である。

その食事指導内容を実践しているからである。


1979年から現在に至る激しい変動の中で、

私が構築した肥満解消の概念・理念は現在も不変である。それは〜

「三食、普通の食物を美味しく食べながら、

自然に健康的に解消」である。


この基本概念に加え、脳の構造と機能から、女性に対して

「ダイエット中も甘い物を賢く食べる」を取り入れている。


脳の勉強を始めたのは「なぜ、女性は甘い物が好きなのか?」

という単純な動機からである。

当時は脳のことは社会的にも関心がなく、文献も限られていた。

哲学も医学も、栄養も運動も心理学も、

脳の作用との関連性については一切触れられていない時代だった。


ところが脳のことを知るにしたがい

「ダイエットの主役は脳である」との確信に至ったのである。

首から下の肉体に対する食物の供給方法では、

脳を栄養失調にさせると確信したからである。


脳を栄養失調にさせる代表的な方法が

代用食品類・単品食品類の使用による方法である。

それら現在世の中に氾濫している方法は、

「ダイエットによって健康な体づくりをする」

という常識的な最低限の前提条件を損っている。(続)