「核の持ち込み密約」と「ウソをつく脳」(号外)


2009年6月1日の「核の持ち込みの密約」の新聞報道があり、
当時、その問題についてブログに書いた。
政治家と官僚の「ウソをつく脳」についてである。

2010年3月9日に岡田外相は密約の存在を認めた。
国民の意志による政権交代の成果の一つである。
もしも、前政権が続いていたら、密約問題は、
ウソの闇の中に消されていただろう。

ウソを平然と言っていた前政権時代の元首相や元外相の
3月9日のTVでの発言を聞いていると、
彼らの高次の人間脳である前頭連合野の機能は麻痺している。
また、密約を知りながら、「非核三原則」を世界に主張して、
平和ノーベル賞を受けた元首相は、彼岸で何を思っているだろうか。

以下、昨年に掲載した5編のブログの「タイトルと記事」を再収録した。


1. 「サクラの国の狂い咲き(5)賢い脳と良い人は関係がない」

6月1日に共同通信が配信した新聞記事(以下、引用)を見てビックリした。
今度は国民の生命の安全に直結する大問題である。

日本国内に米軍による核の持ち込みの密約をしていたという。
この国家の最高機密は1960年から外務省官僚が主導管理していたという。
4人の事務次官経験者が告白したという記事である。
まさに「官」という黒子の狂い咲きである。

言語脳がウソを言っても、「ウソだ」との記憶は、海馬にしっかり保存される。
「ウソを言った」という不快感は扁桃体で感じる。
そして、秘密にすることはストレスとなる。
このストレスによる不快感を解消するのは、
高次機能の人間脳の前頭連合野による判断である。

「告白する」「秘密をばらす」ことにより、扁桃体は快感を感じ満足するのである。
「秘密をばらしたくなる!」のは、ばらすことによる快感をえるためである。
脳は正直である。


2. 「サクラの国の狂い咲き(6)食物は脳への情報源である」

新聞報道によると、国民の生命の安全に関わる核の持ち込みの密約は、
1960年から官僚が主導管理していたという。

国家の最高機密を歴代のどの首相にその存在の事実を伝えるかは、
外務省官僚が選別していたという。

密約の事実を知らないで「非核三原則」を言っていた首相もいたことになる。
国民の代表である首相まで官僚に弄ばれていたことになる。

すでに密約の公文書は米国では知られているが、
外務省はその存在を現在も否定している。
ウソの上塗り、官僚政治の本髄である。

非核三原則」は国是だと言っていた。
密約の事実が明らかになると、
国民だけでなく全世界にウソを言っていたことになるから否定しているのである。

政治家や官僚が平然とウソを言う特性がある。
しかし国の成り立ちの根本である「生命と財産」に関してのウソは許されない。
国を翻弄する一部の黒子たちは、狂い咲きの象徴である。

キャリア官僚は、偏差値教育に勝ち残った人種である。
偏差値、すなわち、記憶力や集中力などで高い点数を取る能力は、
脳全体の機能の中のほんの一部でしかない。

偏差値が高いことと、人間として立派かどうかは関係がない。
すなわち、賢いことと人徳とは脳の機能からは直接関係がないのである。

だから、一部の高級官僚は、自己の益のためには、
賢い頭をフル回転させて、国民を平然と欺くのである。
偏差値教育の負の象徴である。


3. 「サクラの国の狂い咲き(7)脳とサル知恵」

先の新聞報道によると、核持ち込みの密約の存在は、
官僚に信用されない首相には伝えられなかったという。
理由は密約の存在がもれるからだという。

政治家は官僚に翻弄されているのである。
これが官僚政治の本性である。
国民の生命や財産を守れない政治とは、一体何?

この国の民はおとなしい農耕民族である。
ゆえに暴動は起きていない。
騎馬民族や狩猟民族の国であれば大変なことになっているだろう。

狂い咲きの黒子の手から、民の手に政治を取り戻さないとこの国の未来は危うい。
民は深く考える必要がある。

農耕民族と騎馬民族や狩猟民族とでは本質的な性格傾向が異なる。
草食系か、肉食系か、の違いは、脳の作用の違いになる。

草食動物と、肉食動物を見れば、その違いは歴然としている。
この違いは、常食する食物の違いである。

なぜ違いが表れるのか。
それは、食物は脳への情報源だからである。


4. 「サクラの国の狂い咲き(8)前頭連合野の麻痺」

政治家や官僚などが平気でウソを言うのは、
大脳新皮質の「前頭連合野」の作用である。

前頭連合野は、思考、創造、意思、意欲、判断など高次な活動を司る。
大脳皮質に占める前頭連合野の割合は、
犬が約7%、猿が約11%、ヒトは約30%である。

犬や猿はウソをつかないが、 
前頭連合野の割合の大きいヒトの脳はウソがつけるのである。

一部の官僚たちが国よりも省益優先など自己の利益に固執するのは、
「群れる」「個体維持」の本能の表れである。
この本能の欲求を満たすために、
高次機能の前頭連合野を使って、ウソを平気でつくのである。

だが小さな群れの利益を優先していると、
大きな群れの国を滅ぼす契機となることに気づいていない。

すなわち、それらの官僚の前頭連合野は、一部の機能しか使っていないのである。
真に人間らしい高次の判断力を失っているのだ。
いや、気づいていても知らぬふりをしているのだろう。
植物や動物にはない人間脳の特性である。

それらの官僚の前頭連合野は、比率が約11%の「サル知恵」である。
さもしい狂い咲きである。


5.「サクラの国の狂い咲き(9)人間脳の証しとは」

農耕民族は草食系であり、おとなしい。
騎馬民族や狩猟民族は肉食系であり攻撃的だ。

草食動物はおとなしい。肉食動物はどう猛である。

この違いは「食物」によって脳の作用が違うからだ。
脳の判断と行動は、神経伝達物質の種類と量の違いによって生じる。
その違いは、日々に食べる食物の種類と量によって決まる。
すなわち、食物は脳への情報源であるからだ。

年金や医療問題、核の密約、官僚の税金のムダ使いなど、
多くの問題をかかえた国の民が肉食系であれば、暴動が起きていることだろう。

漢字が読めない、国の名前も知らない
「官」邸の主のこの国は、平穏ボケをしている。

裁判「官」が痴漢で、警察「官」がひったくりで捕まる時代。
「官」の狂い咲きの象徴である。

それら一部の「官」の人間脳の働きが歪んでいるのである。
すなわち、「理性脳」と「欲望脳」のバランスが崩れているのである。
これは、誰の脳にも起こりえる現象である。

この現象が起きないようにブレーキをかけるのが、前頭連合野の働きである。
この人間脳の働きが人間である証しである。