号外〜「茂木健一郎氏4億円無申告」〜脳科学者の脳を科学する(3)

「暇がなかった」「知り合いの税理士がいなかった」などの

氏の無申告の言い訳内容から推測すると以下のように思える。


「国民の納税義務は百も承知していたが、無申告で済ませて、

納税期限が過ぎれば、税金を納める必要が無くなり、得をする。

だから、無申告で放置していた。」


今回の摘発は過去3年間分である。

そのままだと所得税の課税期間5年のうちの2年間分と、

それ以前の無申告分の税金は「ゼロ」になる。


実は、氏の脳は、このことを承知していたのではないか。

「課税される」か、「ゼロ」かの二者択一の選択肢の設定は、

高度な判断力のなせる技である。

なぜなら、無申告の理由が、あまりにも幼稚であるからだ。

わざと「幼稚な理由」を言っているのかもしれない。

要するに、国民の目を化かすための高度な脳の仕業なのか。


人間脳は「ウソをつく脳」である。

前頭連合野が発達しておればおるほど「ウソが上手い」のである。

政治家や官僚のウソはいやというほど聞かされている。

その中には「ウソだ!」と、すぐ分かる「下手なウソ」もある。


サルや犬は、前頭連合野が進化していないために

「ウソがつけない」のである。

この脳科学者の脳は、一般人の脳よりも進化した

前頭連合野の機能の持ち主なのだろう。

だから、「幼稚なふり」をしているのだろうか。


今回の違法行為は、

善良な多くの納税者を裏切る行為であるとともに、

本の読者、TVの視聴者、講演を聞いた聴衆などへの背信行為である。

それらの人々の気持ちを裏切った影響は、

追徴税の納税だけでは済まされない問題である。


いくら脳科学の専門知識があっても、

国民としての最低の義務が守れないのであれば、

社会に対して、人に対して、説得力のない空論になる。

なぜなら、犯罪者が警察官の思考・判断力や行動などについて

語るようなものである。

脳科学者の脳を科学すると、

以上(1)(2)(3)のような「仮説」が成り立つのである。

それらの仮説は、あくまでも、邪推である。


さて、高度な前頭連合野の持ち主の

脳科学者の今後の言動が見ものである