号外〜「茂木健一郎氏4億円無申告」〜脳科学者の脳を科学する(2)

茂木健一郎氏4億円無申告」の件は、

過去3年間の無申告加算税を含む追徴税の納税だけでは、

納得できない深刻な違法行為である。


国会では、税収不足を補うために、

税金のムダ使い方を無くするために

多くの国会議員、官僚、民間人が

汗を流しながら「事業仕分け」の作業をしている最中である。

それらのニュースを聞いて、氏はどのように思っているだろうか。


新聞記者と氏の問答を読み直すと、気が付くことがある。

無申告の理由を要約すると以下の通りである。

「暇がなかった」

「知り合いの税理士がいなかった」

「節税には興味がない」

国税当局が税額を計算してくれたら楽なんだけど」


「暇がなかった」とは、脳科学者とは思われない理由である。

国民の基本的義務である納税申告の義務から

逃れられるとでも思っていたのだろうか。

学者である前に社会人としての自覚がない陳腐な言い訳である。

3月15日の確定申告期限前には、多くの善良な納税者が

税務署に駆け込んでいる風景を氏に見せたいと思う。

「暇がなかった」とは、まさに詭弁である。


「知り合いの税理士がいなかった」からとは、驚きである。

多くの納税者は、知り合いの有無に関係なく依頼している。

TVCMで流されている「タウンページ」を見れば簡単に探せる。

実はこの言い訳は、次の理由と深い関わりがある。


それは「節税には興味がない」という言い訳がウソであることを

氏自身が告白しているのである。

なぜ、知り合いの税理士に依頼する必要があるのだろうか。

その動機と目的は、明確である。

経費算入など、節税するための融通を利かして欲しいからである。

知らない税理士だと無理が言えないことを知っているのである。

「節税には興味がない」とは、理屈が合わない。

なんと「ウソが下手な人」なんだと思うのだが…。


国税当局が税額を計算してくれたら楽」などと

言う人がいるだろうか。

国民としての義務と権利を放棄しているのである。

自分の人間脳は、

他人依存の幼稚な前頭連合野であると

言っているのと同義語である。

脳科学者とは思われない言い訳である。


この違法行為は、さらなる波紋と影響を与えることになる。(続)