バナナ・ダイエットのからくり。

[DR.BRAIN_DIET〜脳&食育]講座(230)


ある時のワークシップの出席者から、以前のTVの番組で、
「朝食にバナナ1本食べている超肥満体の女性が
数キロもやせているのはなぜ?」という質問を受けたことがあります。


その原因は簡単です。
彼女はバナナを食べ始める前は、朝食からたっぷりと食べていたのです。
その朝食を止めてバナナ1本に変えたのです。


もっとわかりやすく言えば、実質的には
「朝食抜きの2食」の「減食」になっているのであり、
肥満体の人にとっては、数キロの体重が減少するは当然のことです。
別に驚くに値しないことです。


過去にも、また、現在でも、タレントの方が「○kgやせた!」と、
TVで言っていますが、将来、本当に健康体重が維持できるか否かは、
その手段の内容の良否によります。


多くの女性タレントが、
その後、リバンド姿を見せていますが、手段・方法の間違いです。
バナナ・ダイエットで痩せたと言っていた超肥満体のタレントは、
その後も超肥満体のままでTVに出ています。
本人は今何を思っているか聞きたいものです。


過去に「納豆ダイエット」を放映した大阪のTV局は、
責任を問われて連盟から除名処分を受けました。
「バナナ・ダイエット」の内容も同じなのに、
なぜ問題にならないのか不思議です。


ある特定の食物や代用食品類を食べて、
単に体重を減らして「やつれる」ことは不健康でありナンセンスです。


本当にバナナで健康的にやせられるのであれば、
肥満大国のアメリカのオバマ大統領は、
国民に「毎日、バナナを食べよ!」と奨励することでしょう。
肥満に関わる医療費が年間1,000億ドルを超えているのですから。
しかし、そのようなニュースは聞いたことがありません。


ダイエットに成功するとは、
一時的に体重を下げることではありません。
健康体重を生涯にわたり維持することが真のダイエット成功です。
ただし、妊娠中の方の体重が増えることは
自然なことですから、関係ありません。



DR.BRAIN_DIET=自然流健康ダイエット教室